主演:松本潤
脚本:坪田文
(代表作『コウノドリ』『マッサン』)
演出:青山貴洋
棚澤孝義
泉正英
原作:富士屋カツヒト
(医療原案/川下剛史)
『19番目のカルテ 徳重晃の問診』
(ゼノンコミックス/コアミックス)
WEB漫画サイト「ゼノン編集部」連載
Amazon/富士屋カツヒトさんの著書一覧
プロデューサー:岩崎愛奈
協力プロデューサー:相羽めぐみ
主題歌:『いちについて』(あいみょん)
公式ハッシュタグ:
#日曜劇場19番目のカルテ
放送:TBS日曜劇場
毎週日曜21時~21時54分
第5話あらすじ
:2025年8月17日放送
[魚虎総合病院]の看板医師・茶屋坂心(ファーストサマーウイカ)は、卓越したオペ技術と華麗な経歴の持ち主だ。
だが、彼女のプライベートは誰も知らない。
そんな茶屋坂の最近の関心事は、病院内の雰囲気が以前とは変わってきていること。
変化をもたらしたのは、総合診療医の徳重晃(松本潤)だ。
徳重のある過去を知った茶屋坂は、興味と追及を徳重に向けていく。
そんな中、茶屋坂の母・茶屋坂愛(朝加真由美)が重篤な状態で魚虎総合病院に搬送されて来た。
それを機に茶屋坂に異変が……。
第5話の感想
今回は、第5話の注目ポイントを整理しながら、ドラマの面白さを改めて振り返ってみます。
「医師が患者になる」という新鮮な展開
今回の第5話では、これまでにないパターンとして、徳重晃(松本潤)が患者役として登場しました。これによって、総合診療医という立場の心理描写がよりリアルに描かれています。特に、“猜疑心の強い医師”を患者にすることで、自己防衛や心理的駆け引きが自然に見える構成になっていました。
総合診療医のテクニックを丁寧に解説
新米総合診療医の滝野みずき(小芝風花)を巻き込みながら、徳重が用いる“テクニック”が丁寧に描かれています。占い師やメンタリスト、交渉人などが使う心理的手法を、総合診療医が患者対応にどう活かしているかを映像で示す構成は、視聴者としても理解しやすく興味深いポイント。
優秀な総合診療医は、これらのテクニックを組み合わせて患者の心に入り込むことができる、という本質まで自然に提示しているのが、このドラマの見どころです。
「患者のドラマ」としての巧みな構成
個人的に印象的だったのは、ドラマの焦点を「徳重が患者を診るドラマ」から「徳重に診てもらう患者のドラマ」に切り替えた演出です。徳重の出番は少なめですが、ラストにはしっかり「総合診療医のドラマ」としての後味を残しており、脚本の巧みさを感じます。
また、茶屋坂が手術後の母・愛(朝加真由美)の病室で「ごめんね、ひどい娘で」と言うシーンも印象的でした。通常なら徳重の視線を入れそうな場面ですが、あえてそれを避け、「患者のドラマ」として最後まで貫いた演出が素敵でした。
一人時間の楽しみ方として
こうして振り返ると、第5話は一人時間にじっくり味わいたい内容。好きなドリンクを用意して、ベッドやソファでゆったりしながら観る時間はいかがでしょうか。観た後は余韻を噛みしめながら、感想をメモしたり、自分と照らし合わせてゆっくり時間を過ごすのもおすすめ。
一人時間に集中してドラマの細かい心理描写や演出を味わうことで、日常の忙しさから少し離れ、自分だけの空間を味わうことができます。


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